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2013/03/30

藤田 満「在所」

ひさびさに写真集買いました。
一言でいうならストイックな写真集です。

錆びたトタンや古い町並みなど一見ノスタルジーを装っているのですが
全く別物で、写真を構成する要素からそのような感情はまったくないと感じる。
まるで図鑑のよう。

絶妙なバランスの構図と微細なディティールで写し出された写真は
決して万人うけする写真ではないが、そのブレのない一貫した
視点が好きな人にはおすすめです。

なにより11×14でこの作品枚数を撮っているのが、すごいパワーだなと率直に思った。

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Zaisyo_1

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下記はプレイスMでのコメントを引用しました。
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この度は第23回「写真の会賞」を写真集「在所」に授与下さり、有難うござ います。日頃写真展をみて歩き、若い多くの写真家の気鋭な仕事にぶつかる度に、時世の変わっていく勢いを感じてきました。そう思うと、い まなぜ自分の写真が受賞なのかと戸惑い、さらに気恥ずかしさが加わります。
 「在所」は田舎をめぐる一人旅のなかから生じました。 はじめは明快な意図もなく淡々と写し歩くうちに止められなくなり、次第に埒の内と外に分けられて、このような形になりました。
 〈在所〉という言葉が日常の会話などに使われなくなり、その意味も曖昧になりつつありますが、在所は生きています。地方・地方のどこに でも風土に根ざした生活の、嘘ではない風景をじっと湛えています。
 とは言え、写真は風景をありのままに写す筈はなく、片目のレンズの瞳孔を細めて見せるパンフォーカスの風景は、本当ように見えて本当で はない。その嘘っぽいところが少し気に入って続けています。
 このような私的な作業が「写真の会」の会員方の目にとまり、支持を頂きましたこと、とりわけ「写真の会」であるからして嬉しさを感じて おります。

  文末ですが、この美しい本を作って下さった株式会社冬青社の高橋国博氏と スタッフの皆様に改めて御礼申し上げます。
 藤田満

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